世羅町内のイベント等でお会いする「NORI MEDAKA」さん。
メダカの養魚場を運営されています。
メダカの事は何も知らないのに、興味本位で取材をお願いしたところ快く受けて頂きました。
2026年4月中旬に仕事場に向かいました。
「NORI MEDAKA」を知る

世羅町の自然に囲まれた一角に、静かに広がるメダカの養魚場がある。
今回訪ねたのは、メダカ生産者「NORI MEDAKA」。
迎えてくれたのは、代表の松島弘典さんだ。

■ サラリーマンからメダカの世界へ
せらっくす:今日はよろしくお願いします。もともとこちらで始められたのはいつ頃なんですか?
松島:本格的に始めたのは3年前ですね。2023年8月からです。
せらっくす:それまでは別のお仕事を?
松島:システムエンジニアをしてました。でもあまり向いてなくて(笑)
メダカは趣味でずっとやってて、「やるなら今かな」と思って独立しました。
■ 世羅町で起業した理由
せらっくす:そもそも、なぜ世羅町で起業しようと思われたんですか?
松島:一番は「場所があった」というのが大きいですね。
ここはもともと祖母の家で、土地も使える環境だったので。
せらっくす:なるほど、すぐに始められる条件が揃っていたんですね。
松島:そうですね。メダカは水とスペースが必要なので、街中だとなかなか難しいんですよ。

■ きっかけは“もらったメダカ”
せらっくす:メダカを始めたきっかけは何だったんですか?
松島:親戚からもらったメダカですね。
最初はベランダで飼ってただけなんですけど、だんだんハマっていって。
せらっくす:そこから増えていったと。
松島:そうです。気づいたらベランダがメダカだらけになってました(笑)

■ 150種類以上のメダカを飼育
せらっくす:今はどれくらいの種類を扱っているんですか?
松島:150種類以上ですね。どんどん増えていきますよ。
せらっくす:そんなに!すごい数ですね。

■ あえて「新種を作らない」理由
せらっくす:メダカ業界って、新しい品種を作るイメージがあるんですが。
松島:そうですね。今はそれが主流です。
新しい品種は高く売れますし、何十万とかも普通にあります。
せらっくす:そんなに高いんですか!?
松島:でも僕はあまりそこはやらないですね。
せらっくす:え、なぜですか?
松島:昔からいる“純粋な品種”がどんどんいなくなってるんですよ。
掛け合わせすぎて、元の姿に戻せなくなってる。
せらっくす:なるほど…。
松島:だから僕は、古い品種を守る方をやってます。
混ぜずに、ずっと繋いでいく「累代」を大事にしてます。
■ メダカ界の“課題”とは
せらっくす:それって業界的にも問題なんですか?
松島:問題というか、将来的な課題ですね。
「昔のメダカがいない」って状況になるかもしれない。
せらっくす:確かに、文化の保存みたいな話ですね。
松島:そうですね。僕はそこをやりたいと思ってます。
だから昔から存在する品種をなるべく集めています。

■ 飼育方法は“ほぼ放置”
せらっくす:飼育方法も特徴的だと聞いたんですが。
松島:水換えはほとんどしないですね。
せらっくす:えっ、しないんですか?
松島:むしろしない方がいいんですよ。
メダカって本来、自然の中で生きてる生き物なので。
せらっくす:なるほど…。
松島:貝とかを入れて、自然の循環を作るんです。そうすると水も安定するし、強い個体が育ちます。
せらっくす:つい手をかけたくなりそうですが…。
松島:逆ですね。やりすぎると弱くなります。
ある程度ほったらかしの方がうまくいくことが多いです。

■ 気軽に来店できる養魚場へ
せらっくす:こちらって、誰でも気軽に来ても大丈夫なんですか?
松島:全然大丈夫ですよ。むしろ来てもらいたいです(笑)
実際に見てもらうのが一番わかりやすいので。
せらっくす:確かに、写真より実物の方が魅力が伝わりますね。
松島:そうなんですよ。泳ぎ方とか色合いとか、実際に見ると全然違いますから。
「こんなに綺麗なんだ」って言われることも多いです。
せらっくす:初めての人でも大丈夫ですか?
松島:もちろんです。飼い方も説明しますし、初心者の方こそ来てほしいですね。
難しいイメージ持たれてる方も多いんですけど、実はすごく飼いやすい生き物なので。
ただ、私が不在の場合もあります。
宜しかったらインスタグラムや電話などで事前のご連絡頂けますと助かります。



■ 気になる価格は?
せらっくす:メダカって、すごく高いイメージがあるんですが…。
松島:ああ、ありますね(笑)
高いものは確かに何万円とかする世界もありますけど、うちはそこじゃないです。
せらっくす:というと?
松島:気軽に楽しんでもらえる価格帯を中心にしてます。
100円から購入できるものもありますし、基本はペアで500円です。
せらっくす:それなら始めやすいですね。
松島:そうなんです。まずは気軽に飼ってみてほしいんですよ。
メダカの楽しさって、育ててみないと分からないので。



■ イベントでも出会える
せらっくす:イベント出店もよくされてますよね?
松島:はい、やってます。メダカすくいとかもやってますよ。
せらっくす:それは子どもも喜びそうですね。
松島:そうですね。イベントでメダカに興味を持ってもらったら最高です。
今年もゴールデンウイークは「道の駅世羅」でメダカすくいを開催しますが、昨年は2000匹があっという間に旅立って行きました。
イベント企画される方は、お気軽にお問い合わせください。


■ 身近な場所でも購入できます
せらっくす:こちらに来れない方でも、どこかでメダカを購入できるんですか?
松島:はい、委託販売もしています。
「大豊農園」「道の駅世羅」 「四季園にしおおた」に置かせてもらっています。
せらっくす:それは便利ですね。観光ついでにも立ち寄れそうです。
松島:そうですね。世羅に来られた方が気軽に手に取れるようにと思って置いています。


■ 最後にひとこと
せらっくす:最後に、これからの目標を教えてください。
松島:とにかく「残すこと」ですね。昔のメダカをちゃんと次の世代に繋いでいく。
今年中に飼育場を拡張して、倍の300品種に増やす予定です。
せらっくす:まさに“守る仕事”ですね。
松島:そうですね。それが僕のやりたいことです。
それと、メダカを求めて世羅町にやって来る人が増える事も願っています。
まとめ
新品種が次々と生まれる華やかなメダカ業界の中で、あえて“変えない”道を選ぶ松島さん。
その姿勢は、単なる養魚ではなく「文化を守る仕事」とも言えるのかもしれない。
静かな水槽の中で、確かに未来へと命が繋がれている。
店舗情報:NORI MEDAKA(ノリメダカ)

「NORI MEDAKA」では、約150種類以上のメダカを飼育し、その多くを昔ながらの「純粋な品種」として大切に守り続けています。
現在主流となっている新品種の開発とは一線を画し、掛け合わせを行わず、同じ血統を守りながら次世代へつないでいく「累代飼育」に力を入れているのが大きな特徴です。
また、飼育方法も自然に近い環境を重視。水換えに頼らず、貝や微生物を活用した循環型の飼育を行うことで、丈夫で育てやすいメダカを育成しています。
「手をかけすぎないことで強く育つ」——そんな本来のメダカの生命力を引き出した飼育スタイルも魅力の一つです。
さらに、現地での直接販売を大切にしており、実際にメダカを見て選ぶ楽しさや、飼育方法の相談ができる点も来場者から好評を得ています。
| 電話番号 | 090-8409-8642 |
| 定休日 | 不定休 |
| 住所 | 〒729-6711 広島県世羅郡世羅町黒川1290-14 |
| インスタグラム | https://www.instagram.com/nori.medaka/ |

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