暖かいを通り越して暑い日がつづき汗ばむ日が多くなってきました。ということは、冷えたビールが進む季節の始まりですね!
どうも!草刈りダイエットと言いながらそのご褒美でカロリー摂取ばかりしてる出戻り職人です。
今回は浄土真宗本願寺派の寺院で世羅町津口に本堂を、小国に別院を構える『法泉坊』の本堂落成慶讃法要へ参列してきたのでその様子を紹介していきます!
『法泉坊』の歴史
寶光山法泉坊は天文10年(1541)崇圓法師 幼名を毛利幸松丸といい、本来毛利家を継ぐべき生まれであったらしいが、八歳の時高田郡吉田郷の満願寺で賢愚経の講説を聞き、大永3年出家発心の志をもって紀州の高野山に登り勉学。崇圓の法名をいただき、帰国して真宗念仏に帰依し高田郡高田原の高林坊に於いて剃髪得度。その後、証如上人御裏書きの阿弥陀如来ご絵像一幅をいただき現在地の津久志郷に一宇を建立し、天文12年2月2日に寺号「法泉坊」の公称許可が出ております。
以来門徒衆とともに護持発展に勤めて参っておる次第です。
↑御院家である毛利令就さんに法泉坊の略歴を伺ったものです。
天文・・・?戦国時代!?歴史に疎いものでピンときていないが、かなり由緒あるお寺であることは間違いありません。
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新本堂
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新本堂はかなりの迫力。太い欅と檜をふんだんに使用し、安定感のある面構えに絶妙に反った屋根がなんとも印象的。
中に入ると一面金色の壁、そして細かい彫刻があしらわれた欄間に新しい畳の良い香り。その中に鎮座する御本尊。外とは違う空気を感じました。
この本堂が次に建て替えられる頃には何代世代が巡っているのかと考えると落慶法要に参列できたことは感慨深いものです。
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稚児行列の様子〜総勢300人!?〜
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お子様の成長や無病息災を祈念する日本の伝統行事である稚児行列。昔は色んなところで執り行われていたみたいですが、子供が減った昨今はなかなか見ることのできない光景。
お子様25人✕4組の100名、保護者や参列者を合わせると総勢300名以上が津久志自治センターから法泉坊までの道のりを練り歩く光景はなかなか圧巻でした。
好天に恵まれ暑かったのもあり参列したお子さんはもちろん、大人たちにも少し疲れが、、、
本堂へ着き記念写真を撮ったあとにはカレーライスとうどんが振る舞われる粋なはからい。子どもたちも嬉しそうにほうばっていたのが印象的でした。
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笑顔いっぱいお子様コーナー
本堂へ到着し稚児衣装を脱いだ子どもたちにはお菓子の詰め合わせが配られました。また、その袋の中にはゲームチケットが同封されており、ヨーヨー釣りやストラックアウト、人形すくいに千本くじといろんな遊びができるようにされており、子どもたちの労をねぎらう配慮。
さっきまでの疲れはどこへやら、駆け回って遊ぶ子どもたちは笑顔満載。やっぱり笑顔になれる行事って素敵ですね!
お寺は法事のために行くところというイメージでしたが、本来は地域に根づき人々の交流の場としてあるのだというのを聞き、まさにこの光景があったのでしょう。
オンラインで何でも済む時代、こういった行事の重要性をひしひしと感じました。
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記念行事「二階堂和美 コンサート」
また、記念行事として、二階堂和美さんのコンサートが開かれました。
二階堂さんは、ジャンルにとらわれない音楽性と、類まれな歌唱力・表現力で国内外から幅広く支持されているシンガーソングライターで、2004年から大竹市へ帰郷され、ご自身も僧侶をされているそうです。
法泉坊の本堂には昔からピアノが設置されていて今回はそのピアノを使った生演奏コンサートでした。ピアノ演奏は廿日市在住で二階堂さんのバンドメンバーの黒瀬みどりさん。
新本堂にも負けず劣らずの黄金の衣装に、ピアノの響き、二階堂さんの魂に投げかけるような独特な歌唱が相まってえも言われぬ空気を感じられました。
事前にご挨拶をさせていただいたのですがとても明るく丁寧にお話してくださり二階堂さんの歌はこういった人柄からも滲み出る味があるのだろうなと一人感心してました。
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世羅での出会い
落慶法要のために帰省していて久しぶりに会えた同級生。普段はあまり会う機会のない地域の方々。多方面から足を運んでこられた方。また、二階堂さんを含め今回の行事の運営に携わったお寺の関係者の皆さん。
今回の『法泉坊の落慶法要』を通じて、その日いち日が当たり前でなくかけがえの無いもの。まさに「一期一会」であることを思い返させていただく良いきっかけになりました。
生活が便利になりほとんどのことが非対面で済む世の中だからこそ、人と人が面と向かって同じ時間を過ごすこのような行事の存在が必要なのでしょう。
つづく
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