世羅町でがんばる企業やお店をのぞき見するコーナー「お仕事みせて!」
今回は「かめりあ」さんにお邪魔しました。
お店紹介
「かめりあ」は世羅町黒川のせらにし青少年旅行村に隣接した位置にあります。地元女性8名で世羅の特産品を製造・販売しています。
ちなみに「かめりあ」はつばきの学名です。旧世羅西町の町花が椿でした。そこから名付けられたとの事です。
代表の宮本眞弓さんにお仕事内容や企業の成り立ちをお伺いしました。
特産品センター かめりあ
住所 | 〒729-6711 広島県世羅郡世羅黒川451-2 |
代表者 | 宮本眞弓 |
業務内容 | 地域食材を利用した食品製造販売 農産物加工・菓子製造・直販・委託販売・郷土料理・消費者交流 |
かめりあの歴史
昭和50年代、世の中では女性の雇用機会を増進する機運が高まり始めます。
そんな中、町内の主婦達が自宅農家で出来た食材を使って、商品を作り、役場の協力の元に、各種イベント会場で販売を行いました。すると、主婦(おかあちゃん)が作った素朴な商品は大変人気となります。
「女性は家にいるもの」が当たり前だった当時、女性が力を合わせて行った生産は、新たな可能性を示し始めます。
主婦達の成功体験から町内でも沢山の女性グループが誕生します。
昭和59年、旧世羅西町内の15グループが合流して「せらにしふれあいの会」が設立します。
そして昭和60年、それぞれのグループが得意とする食材をひとまとめにして、世羅西の味を全国に発送する「ふるさと便」を作り、好評を博します。
このような精力的な活動が評価され平成2年には「農林水産大臣賞」を受賞しました。この受賞は、当時携わったメンバーのやる気に拍車を掛けました。
生産性の向上や新製品の開発の為、今よりも規模が大きく衛生的な施設が必要となり、旧町の協力の元、「かめりあ」が完成する運びとなります。
1993年、特産品センター「かめりあ」が始動します。初代代表は井上幸枝さんが勤められました。
2005年、2代目代表に宮本眞弓さんがバトンタッチされ、今日まで宮本さんが代表を務めておられます。
「かめりあ」発足当時、女性起業グループは県内の各市町村で誕生しましたが、2024年現在、当時のグループで存続しているのは「かめりあ」さんのみとの事です。今日まで変わらず続けておられることに頭が下がる思いです。
主な活動内容
店頭販売
「かめりあ」の商品は、加工場で購入可能です。黒川にお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。
イベント参加
6次産業ネットワークが主催のイベント、4月「フラワー王国せら高原夢まつり」、9月「フルーツ王国せら高原夢まつり」への出店、せらワイナリー主催の各種イベントなど町内イベントに出店されています。
中には、東広島市で行われる「酒祭り」にも参加され、世羅の味を町外にも宣伝されています。
委託販売
「かめりあ」の製品は、世羅町各所で委託販売をされています。
「道の駅世羅」「夢高原市場」「四季園にしおおた」「甲山いきいき村」「大見ふれあい市場」「ビルネラーデン」「ひろしま夢ぷらざ」などなど、多くの販路を開拓されています。
商品紹介
かめりあは「体に優しい手作りのお店」がコンセプトです。
どの商品も無添加で地産地消に拘った商品が目白押しです!
いわし漬・テンペ・お餅・味噌・アップルパイ・弁当・仕出しなどなど、季節に応じて作られものも多彩です。
特に「いわし漬」は平成9年に農林水産大臣賞を受賞した人気商品で、最近も中国新聞に掲載されました。
いわし漬はたいて食べる漬物です。
寒い冬に食べると体が温まります。
まとめ
代表の宮本さんにモットーをお伺いしましたところ、「プロ意識を持つ」との事でした。
「自分たちの作った製品がちゃんと価格通りか、それ以上であるか、常に意識する必要がある」とのお考えでした。そもそもが素人の婦人グループから発足しているので、常にこの考え方を持って経営にあたってこられたとの事です。貴重なお話ありがとうございました。
最後に宮本さんから「興味を持たれた方は、一緒に働いてみませんか?」との事です。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
30年以上に渡り、世羅町の地域おこしの担い手として走り続けている「かめりあ」さん。
この企業さんが世羅町に与えてきた影響は計り知れないものがあるなと、改めて勉強させて頂きました。
企業情報:特産品センター かめりあ
営業時間 | 8:30~17:00(4月~12月) 10:00~15:00(1月~3月) |
定休日 | 火曜日 |
電話 | 0847-37-1114 |
住所 | 〒729-6711 広島県世羅郡世羅町黒川451−2 |
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