
世羅町で新たに住む

佐々木剛治さん、淳子さんご夫婦は2023年、福山市から世羅町に移住されました。
剛治さんはシステム開発のプログラマー、奥様の淳子さんはフィットネスインストラクターとして現在、世羅町でいくつか教室を持っておられます。
淳子さんに世羅町に住んでの感想をお伺いしました。
「世羅町は本当に人が温かくて、これまでどれだけ助けられたかわかりません。今やっているフィットネスの仕事にしても、ひとつの出会いから始まり、人から人へ伝わり、場合によってはお断りさせていただかなければならないほど、たくさんの依頼を受けるようになりました。」
世羅町民の温かさと淳子さんの行動力が相まって、好循環が生まれているご様子です。
移住に関して、お二人の詳しいご感想は世羅町移住促進サイト「世羅の暮らし手」に記事がありますので、ご一読下さい。
世羅町で新たな生活を営むお二人ですが、淳子さんは以前暮らしていた福山市で、ミュージカル劇団「U-Q革命」に所属しており、現在もその活動を継続しています。
このたび、その劇団の次回公演(12月21日)の主役の一人に抜擢されました。
今年3月から次回公演の練習が始まり、毎週日曜日、世羅町から福山市神辺町へ通っています。
U-Q革命

U-Q革命は、2016年に発足した社会人ミュージカル劇団です。
劇団名の「U-Q革命」とは『有給休暇革命』のことで、「ちゃんと仕事を行った上で、有休を利用してミュージカルに挑戦する、ちゃんとした社会人のグループです」との事、素晴らしいですね。
団員数は30名を超え、福山市を中心に近隣の市町からメンバーが集まっています。
仕事はバラバラ、生活状況によっては出演出来ない場合でも、公演当日の準備の手伝いに従事するなど、できる事はする温かい集団です。
U-Q革命ホームページ:https://uqkakumei.wixsite.com/home
これまで、オリジナルミュージカルを4回、また「どこでもMusical♪」と題して本通商店街や福山城などで特別公演を行っています。
コロナ渦でもオンラインを利用した公演を行うなど、精力的に活動する劇団です。



淳子さんが主演を務める次回作は『死んでからやりたい10のこと』です。
U-Q革命完全オリジナルの作品で、12月21日(日)福山市神辺文化会館大ホールで上演予定です。
福山市神辺町に到着

12月の公演に向けて、毎週日曜日の13時から神辺町の「道上交流館」で練習されているとの事、ナビを頼りに現地に到着しました。
早速、建物内から練習している様子の歌声が聞こえてきます。
ミュージカルの練習風景など、世羅町に住んでいる我々は、なかなかお目にかかる機会がありません。貴重な機会となるでしょう。高揚感と緊張感に包まれつつ、入館しました。

2階集会室に入ると、劇団の皆さんが熱心に練習されていました。
メンバーの皆さんは、私たちを笑顔で元気に出迎えて下さいました。

早速、佐々木さんを発見!元気いっぱいです!
取材当日は20名程度の団員さんが、練習に励んでいました。







鏡に映る自身の姿を確認しながら、皆さんで細かな振り付けを確認、模索しながらより良い演技を求めて、試行錯誤が続きます。
ミュージカルの練習はとにかくパワフルでした。
演技・台詞・歌・ダンスと覚えることが本当に多いです。そんな追い込まれそうな練習でも、皆さん笑顔を絶やすことなく、長時間集中してレッスンされていました。
今回の公演は22曲もオリジナル曲があるそうです!
作詞・作曲も大変ですが、覚えて披露するのも相当な努力が必要と感じました。
佐々木淳子さん

自身初の主役となった淳子さんに、お話を伺いました。
Q:3月から練習を開始されたと伺いました。現時点の完成度は何パーセントですか?
「半分ぐらいですかね。まだ上がっていない曲もあるので。毎週日曜日1時から5時まで、皆さんと練習しています。世羅に引っ越したので私が一番遠くから通っている状態です。」
Q:現時点の心境を教えて下さい。
「今回、歌のシーンが多いんです。ソロもありまして、とにかく歌に苦労しています。ですので家では歌と発声練習を毎日しています。上演時間も約2時間の内容です。勿論台詞も多いです。現時点では心配な状態ですね。」

Q:ミュージカルを始めたきっかけは?
「2016年に、「福山市市政100周年」でミュージカル企画があったんですね。市民100人を集めてミュージカルを行う企画だったんです。」
(2016年8月7日。福山市市制施行100周年を記念して市民ミュージカル「100の感動ニューミュージカル ローズ・マインド」が上演された。)
「その時集まったメンバーに、U-Q革命の主宰者、髙瀬まりこさんが声を掛け、16名からスタートしました。」
Q:練習開始から上演までどのくらいの期間を要しますか?
「通常は半年ぐらいの練習期間なんですが、今回はオーディションから数えると1年ぐらい掛けて準備しています。いつもより力が入っています。」
Q:意気込みを教えて下さい。
「まさか自分がメインキャストになるとは思っていませんでした。人生の中でこんな事は二度とないのではと思っています。ですのでこの一年間は、大事に大事に演じて、歌っていきたいと思っています。」
U-Q革命の舞台、この約10年間の主役は全て男性だったそうです。
U-Q革命初の女性主演となります。淳子さん、頑張って下さい!
主宰者 髙瀬 まりこさん

U-Q革命の主宰者、髙瀬まりこさんにお話を伺いました。
Q:「福山市市政100周年」のミュージカルの際に、劇団メンバーを募ったと伺いました。なんで劇団を作ろうと思われたんですか?
「私は元々、東京の大学に入学してミュージカルを経験していました。縁あって結婚して福山に来ましたが、福山には大人がやっているミュージカルがありませんでした。無論、ミュージカルそのものを見たこともない人が多くて、、、備後地域の皆さんにミュージカルの素晴らしさを伝えたい、演じている人も楽しい、そんな団体を作りたい!ないなら作ろうと思いました。」
Q:立ち上げから今日までの活動は?
「旦那の都合で東京に戻った時期が有ったり、コロナ渦で上演自体出来ない時期が有ったり、紆余曲折ありながらですが、様々な公演を行ってきました。
2023年に再度、福山に戻ってから、本通商店街でフラッシュモブを行ったり、福山城でオーダー式ミュージカルを行ったりと特別公演を行ってきました。」
Q:今回の公演をもって一旦解散されると伺いましたが?
「社会人で1本のミュージカルを作るのは本当に大変で、、、『家族や仕事を最優先にしましょう』がうちの劇団のコンセプトなんですね。私は今、4歳の子供を育てて「ママはミュージカルばっかりしてる」と言われてしまいました。『皆に家庭を大事にしましょう、仕事を大事にしましょう』と言っておいて、自分が出来ていないと気付き、それなら子どもが成長するまで一旦解散しよう、育児休暇を取ろうという事となりました。」

Q:ネガティブな解散ではないんですね?
「はい、そうです。育児休暇みたいな感じですが、『休止』と言ってしまうと誰かを待たせてしまうと思い、ちゃんと『解散』と言う事で、それぞれが研鑽を積んで頂き、また集まるよ~と言った時に、皆がブラッシュアップ出来ていれば良いかなと思っています。」
Q:解散公演となりますがどんな思いですか?
「今回の公演は最後となるので、全員熱が入っています。今回のストーリーはシンプルですが、その分、内面を掘り下げるストーリーになっています。今までで一番、全員で本番に向かって望んでいる状態です。」
Q:髙瀬さんから見て淳子さんはどんな人ですか?
「じゅんこさんはとにかく感受性が高い人、どんなシーンでも泣いちゃう人なんです。実は今回のお話は、淳子さんと私が話した会話が切っ掛けで生まれたストーリーなんです。」
「淳子さんは昔、歌のおねえさんに抜擢される可能性があったそうです。歌のおねえさんになるか、地元に帰るか、人生の岐路に立ったことがあったそうで、『もしかしてあの時、違った選択をしていれば、、、』と言うのがストーリーのキッカケでした。」
貴重な練習の合間、髙瀬さんは終始笑顔でインタビューにお答え頂きました。
子育てに奮闘しながら、シナリオを創り、30名を超える劇団と共に創作する姿は「カッコイイ」と思いました。
まとめ

U-Q革命の団員の皆さん、取材にご協力頂きありがとうございました。
皆さんのひたむきな姿に、取材班もエネルギーを頂いて帰りましたよ。
公演の成功を心から願っております!
淳子さん共々世羅町を今後とも宜しくお願い致します!
今回、淳子さんを取材して、Iターンの在り方を少し勘違いしていた事に気づきました。
「引っ越す」イメージから、なんとなくですが、以前の生活と別れを告げてから世羅町に来られたのかな~と勝手に思いがちでした。しかし、人と人の繋がりってそんな単純なものではないんですよね。
世羅町に来られてからも、以前のお仲間と変わる事無く頑張る淳子さんの姿に、素敵なIターンの在り方をひとつ教えて頂きました。
U-Q革命 第5回公演予告


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